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コラム

VOL. 07 魂の美しくない人などいない

Vol.07 魂の美しくない人などいない
Inspirational Messeges from the Oneness

ワンネスからの贈りもの ~ インスピレーショナル・メッセージ~

セッションでは解決したい問題 があってクライアントさんがいらっしゃいます。私が最近感じたことは、美しくない人などいない、ということです。より正確に言うなら、魂の美しくない人などいない、ということです。スピリチュアリティを学ぶことそのものが人生の宝物のような体験をたくさんもたらしてくれます。

シャスタ、シスキューレイクのそばの森

 

人生を信じることができ、人の素晴らしさを見ることができ、誰の中にも存在する魂に触れるとき、心が揺さぶられます。いろいろな経緯があって来られたあるご家族のセッションのあと、娘さんから「どうしてREMIさんも一緒に涙を流していたのですか」と聞かれました。涙を流さずにはいられないほど、美しい出来事が起こっていたからです、とお話しました。

 

その日はそのご家族との3度目のセッションでした。もともと娘さんのセッションのためにいらしたのですが、後半はご両親がセッションを必要としていると強く感じたので、ご両親へのヒーリングをすることになりました。全員がセッションルームのなかにいたので、お互いがセッションの内容を共有している状況です。お母様のヒーリングを終え、お父様のヒーリングをしているとき、娘さんに、お父様のそばにきて左手を握っていただきました。娘さんは涙を流し始め、しばらくして、その様子を見ていたお母さまが、涙を流し始めました。そしてお母さまの手を取って、お父さまの右手を握っていただきました。

 

すると数十年分の申し訳ない、ありがとう、さまざまな気持ちや思いが、せきを切ったようにお母様の胸からあふれ出し、とめどない涙と嗚咽となりました。これまで、自分が一番大切なはずの相手にどのように接してきたか、知らなかった、どうしたらよいか分からず、できなかったこと。数十年にわたり積み重ねてきた心のすれ違い、どうにかしたくても素直になれなかったことへの悔い。相手が家族をどれだけ愛し、できる精一杯を必死に与えようとし、実際にそうしてくれていたかに、ご自身で気づかれた瞬間でした。

 

長年積み重ねてきた大きな感情の解放が起こりました。お母さまと娘さんは1時間以上、父親の手を握りしめ、涙を流し続け、ご家族は、無くしてから大切なものに気づくのではなく、遅すぎることになる前に、いまここで、お互いがどんなに大切な存在であったかに気づかれたのでした。そこには、家族であることを通して、人生を共有し、助けあい、今世のレッスンを共に学ぶ3つの魂がありました。部屋のなかは、心と魂の癒し、愛とゆるしに満ち、美しい光と調和に満ちていました。

 

スピリットガイドは、時間は無限ではありませんよ。こんなふうにお互いを病気にしてはいけません。お互いを笑顔にする生き方に変わらねばなりません。今、お互い何をすべきか感じているはずですから、互いに伝えるべきを伝え、すべきことをし十分だと思ったら出てきてください、と言いました。そのあとしばらくして、ご家族がセッションルームから、笑顔で出ていらっしゃいました。

 

私はこのような瞬間を奇跡と思います。そのときそのご家族にとっての奇跡が起こりました。そして、それはお互いへの不平や不満を忘れた瞬間、家族がともに過ごせる人生の大切さ、尊さにほんとうに心をひらいた瞬間に起こりました。いつかは終わりを迎えること、永遠に続くわけではないと気づいたことも、助けとなりました。奥さまに、「このような男性と結婚なさったんですよ。いかがですか?」とお聞きすると「ええ、ほんとうに、ありがたいです、申し訳なかった、っていう気持ちが、どんどんあとからあとから湧きでてきて・・・」と声を詰まらせていらっしゃいました。

 

家族の課題に限らず、誰か一人が原因になることはありません。そこに関わる人すべてに学びがあり、見るべきことがあります。勿論、小さく目立たない静かな奇跡もあります。どのような形をしていても、人生の内に美しい奇跡をたくさん見つけることができます。かたくなな心を開いて心の声にもっと耳を傾けて、慈しみ、祝いあい、喜びあうなら人生は毎日が祝福となります。心がそのような宝探しを始めたなら、あなたの人生は、宝ものと笑顔でいっぱいになるはずです。

 

そのような人生を生きるのに、早すぎることもなければ遅すぎることもありません。

 

ちょうど、掲載日の今日はバレンタインデー・イブ。大切な人を大切に。そのことを、みなさんにお伝えしたいと思います。

 

Vol.8 『失う前に気づくことを学ぶ』 へ続く

 

<Uploaded:  『魂の美しくない人などいない(2009.2.5)』 REMI>

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