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その他

魂の冒険の物語~聖地ニュージーランドにて

国際スピリチュアリスト教育の専門家 叶礼美です。

 

「あなたの魔法の日が待っている」

映画のキャッチコピーのような冒険です。

「やるべきことがある気がする」・・・ファンタジーだけの世界ではありません。

 

 

南半球の島で会いましょう

今日は、フィンランドで講座をすることになったいきさつをお話しますね。

 

 

2012年の冬のこと、友人と電話をしていたときにこう言われました。

 

「レミちゃん、そろそろ海外にいかないの?このへんで一回出ていい時期だと思う。Lちゃん(娘)も大きくなったことだし」

 

「え~っ、海外!3歳になったところだけどいいのかな~?確かに行けたら嬉しいけど」というと、

 

「いいって言ってくれると思う。相談してみなよ。」

 

「そうだね…。ちょっと考えて、相談してみる。」

 

実際は2時間程の会話の中でのことなので、もっといろいろ突っ込んだ話をしているわけですが、要約するとこんな感じでした。

 

まず、夫に相談すると、驚きつつも「知り合いのいる、安全な国なら」という条件で、いいと言ってくれました。

 

次に、娘を見てくれるかどうか、恐る恐る(笑)母に聞いてみたところ、いいと言ってくれたのです。

 

家族の協力がなければ、出来ないことでしたからとても感謝しています。

 

家族の協力が得られ、今度は行く時期を考えよう・・・スクールの年間プログラムが終わるのが1月、次が始まるのが4月。そうすると2月末から3月あたりが理想的でした。

 

そして、行く場所です。

 

私は「今回の旅は、温かくて、時差があまりないところがいい」と思っていました。家族の条件「知人がいるところ」。

 

知人がいるのは、カナダ、アメリカ、フィンランド、スイス。ちっとも温かくないし、遠くて時差もかなりあります。

 

そこでふとフィンランドの友人マイヨの顔が浮かび、フェイスブックでメッセージを送ってみたところ・・・

 

なんと!!2013年1月~4月まで、南半球、オーストラリアの隣国ニュージーランドに滞在予定だというのです。

 

南半球ということは、北半球が冬のときに、夏!しかもヨーロッパやアメリカ大陸よりも時差が少ない。

 

4カ月も滞在していたら、現地にだいぶ慣れているだろうし、

 

それに2000年にフィンランドで入院後に養生させてもらった魂友マイヨなら、親も夫も知っていて、なおのこと安心してくれる。

(※魂友:たまとも。造語です。)

 

「温かくて、時差が少なく、知人がいる」国が見つかり、そのような理由で3月にニュージーランドへ行くことに決めました。

 

そのニュージーランド、私にとって、聖地のひとつです。

 

というのも、私が会社勤めをしていたころ、そしてストレス疾患になる前に、夢中で読んでいた小説が「ロード・オブ・ザ・リング(指輪物語)」「ホビット」です。

 

 

あの物語を読んでいた私は、「こっち(ファンタジーなのに)のほうがよほど真実で、リアルで、共感できる。何かわからないけど、私にもやるべきことがある気がする」

 

と深く感動していました。小説が映画化されたとき、あの雄大で美しい景色<ミドルアース><ホビット村>の撮影場所となったのが、ニュージーランドだったのです。

 

しかも、その年は「ホビット」公開を記念して、ニュージーランド政府とニュージーランド航空が「ホビットキャンペーン」を張っていたのです。

 

たぶん一生に1度しかない、ホビットキャンペーン(笑)その年に、ニュージーランドへ魂友に会いに行く。

 

しかも、機内の案内や番組もホビット特集。神的存在と描かれている「エルフ」のモデルがフィンランド人で、しかおエルフの̪詩や言葉のインスピレーション源が、フィンランドの国民叙事詩にもなった「カレワラ」だということも、ナショナルジオグラフィックの番組から、知りました。

 

なんだかすごい…。色々な事が符号している気がする…パズルのピースが次々とはまる感覚。

 

そんなふうにして、物事が驚くほどスムーズに決まっていきました。

 

娘にとってはママがいない間、料理上手の母の手料理をたっぷり食べさせてもらえる機会。そして少しママ以外の大人と過ごすことで、成長もできそう。

 

しかもアレルギーもちの娘、母はアレルギーもちの息子(私の弟)を育てた経験があるので、食事作りも安心してお任せさせてもらいました。

 

母にとっては、孫と過ごす機会。

 

周りの皆が、いい機会になるよ。休んでおいで。楽しんでおいで。とサポートしてくれて、本当に幸運です。

 

@空港にて。「あなたの魔法の旅が待っている」

 

そこで起きた3つの不思議な出来事が、3か月後のフィンランド初講座開催へと、つながっていくのでした。

 

人生は本当に、不思議。

 

こうして、2004年の冬から9年ぶりに、南半球の島で、魂友マイヨに再会することになりました。

 

世界一美しい星空の街―亡き友のメッセージ

それでは魂の冒険の物語をお伝えしていきますね。

 

ニュージーランドは、北島、南島の主な2つの島と小島で成り立つ国で、首都は北島にあるオークランド。

 

オークランド空港で、魂友マイヨと9年ぶりの再会を喜んで、街を少し散策したのち、荷物をまとめて南島へ飛行機で移動しました。

 

南島の空港からは、レンタカーを借りてドライブです。羊のほうが人より数が多いと言われるだけあって、道はほぼ自分たちだけ・・・ガラガラです。

 

南島には自然の景勝地の宝庫で、さまざまな見どころがあるのですが、約6時間ドライブして向かったのは、「世界一星空が美しい街、レイク・テカポ」という街でした。

 

 

レイク・テカポでは、夜になるとものすごい数の星、天の川も見ることができます。

 

なにせ、この星空を見るために、延々と車を運転してここまでたどり着いたので、とっても感動しました。

 

そして翌日は、昼間にロード・オブ・ザ・リングのロケ地を乗馬しながら巡り、湖のほとりの素敵なコテージに宿泊しました。

 

 

私たち二人は、レストランで夕食を楽しみ、デザートもいただいて、食後の余韻に浸っていました。

 

そして、マイヨが、数年前に亡くなった親友の話をしていたときのこと。

 

突然、大きな悲しみと愛情がまざりあった強い感情に包まれた私。目からは涙がこぼれ落ちました。

 

マイヨは驚いた様子だったので、説明をしました。

 

「あなたの親友が、いまここに来てるの。これは私の涙ではなく、あなたの親友の悲しみと愛を、私が感じて、涙が出ているの」

 

「彼女がここに?!」

 

マイヨは、2003年に井戸に落ちたあと、2004年からレイキヒーリングやアーユルヴェーダ、菜食主義を実践し、ヒーリングに携わっていました。(私がちょうどスピリチュアリティやセラピーを学び始めたのも2004年同じ時期でした)

 

2007年頃、親友が亡くなったとき、彼女は親友を死から救うことができなかった、癒すことができなかったと、自分を責めて苦しんでいました。

 

また、親友の苦しみや死の責任の一端は夫にあると感じていたことで、怒りが未だに彼女を苦しめていたようでした。

 

そして、マイヨは母親を8歳と4歳で失った二人の子供たちのゴッドマザーでした。

 

ゴッドマザーとは、戦争や病気などで親が早くに亡くなることも多いヨーロッパで、親に万一のことがあったとき、その親友が残された子供達たちの精神的な支えになる、後見人のような制度です。

 

それだけに、親友を亡くした自分の悲しみと、母親を亡くした二人の幼い子供のショックを、抱え込んでいたのです。

 

親友の彼女は、マイヨに伝えたいことがあるようでした。

 

「あなたに伝えたいことがあるみたい。

 

あなたがいてくれたことで、自分にとっての最後の時間は宝物になった。あなたが子供達のゴッドマザーでいてくれて本当に嬉しい。

 

夫は完璧ではなかったけれど、彼も彼なりに苦しんでいた。どう対処していいのか、現実を受け止めるのは難しかったし、幼い子供をどう育てていけばいいのかわからず混乱していた。

 

でも、それは誰のせいでもなかったの。だから、あなたにも自分を責めないでほしい。私はいつも子供達をそばで見守っている。そう伝えて。感謝しているの」

 

 

彼女は歌うように話す人であったので、そのように伝えると、

 

「話し方までわかるの!彼女は歌手だったの。だからいつも歌っている人だった。あなたの言っている意味よくわかる…」

 

と、マイヨも大きな目から大粒の涙を流しながら言いました。

 

私が感じていた、強い悲しみは安堵感と感謝に変わり、彼女の存在感は、徐々に薄れていきました。

 

そして、私は彼女のメッセージを伝え終わったのだということに気づきました。

 

マイヨは、子供たちのゴッドマザーです。そのころ13歳になっていた娘さんに、マイヨはすぐにこの晩のことを伝えたようでした。

 

そう…、遺された側は、亡くなった人がどのように過ごしているのか分からないことによって、また死を受け入れることができずに、しばしばとても苦しみます。

 

 

もっと何かできたのではなかったか。

 

もっとこうしていたら。

 

 

でも、あちらの世界へ先だった人の多く人が知ってほしいのは、自分たちが辛さや痛みから完全に解放されて、幸せに過ごしているということ。心配しないでほしいということ。

 

そして、遺された家族や愛する人たちに幸せになってほしい、悲しみを癒して、前に進んでほしい、人生を味わって生きてほしい、と願っています。

 

共に過ごした時間を祝福し、素敵な思い出を胸に、感謝を感じて生きることは何より、先にあちらへ帰られた人たちの喜ぶこと。

 

いずれにしても、遅かれ早かれ、私たちもあちらの世界へ還るのです。

 

だから、また会いましょう。

 

笑顔で、そのときまで…

 

 

 

あなたも、もし亡くなった大切な人がいらしたら、その方のことを思い出して、思い出をいとおしんでくださいね。

 

そのとき、大切な人も、その思い出を共にいとおしんで、にっこりとほほ笑んでいるはずです。

そして、きっとあなたに寄り添って、「ほら、大丈夫だよ。前を向いて生きてごらん」と、励ましてくれるはずです。

 

 

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